2023年現場まとめ

旧年中に書きたかったのにいつの間にか年明けてた。本年もよろしくお願いいたします。

 

1月

オールナイトニッポンXスペシャルライブ

『新世界』の興奮冷めやらぬまま迎えた現場始め。外部フェスで聴くBillion Beatsもいいものだ。

・ミュージカル「エリザベート博多座

最推しペアこと花芳を神席で拝ませていただき黄泉の国へ。2015年から続いた私のエリザベートの旅も博多の地にてひとつの終点に辿り着いた気がします。我がエリザベートに一片の悔いなし、花芳よ永遠なれ…

 

2月

・LIVE SDD 2023

飲酒運転撲滅のための広報活動およびドネーションを目的とした音楽イベント。広範な活動実績もさることながら、「音楽で一つになる素晴らしさ」を体感した貴重な機会でもあった。こんなイベントに呼んでいただけてとても光栄だし今年も楽しみ。

 

3月

・Space Shower TV presents 超特急のザ・ベストナイン

立川ステージガーデンを許すな

 

4月

・オンライントーク(ハル)

柏木悠さん、大好き。ハルからもらう言葉は全部わたしの宝物。

・『B9』発売記念ツーショット撮影会(神戸・小倉)

ひっさしぶりの2ショだよ~!(涙)終始和やかな雰囲気のなか行われ、幸せいっぱいのイベントだった。運営が「お話し会じゃありません」を自らネタにしており、隔世の感があった。B9衣装が大好きなので2ショ撮れて嬉しかったな~

・『超特急、地球を救え。』Blu-ray&DVD発売記念イベント

このイベントから声出しが解禁になり、あまりにも楽しすぎてこんなんでツアーどうなっちゃうの?!としばらく余韻が止まらなかった。イベント自体も楽しすぎてテレビ東京さんの愛を感じた。お見送り会で突然タクちゃんにピースされマーの記憶を失う珍事も起きた。

 

6月

・超特急 Spring Tour 2023 『B9 Unlimited』福岡

タクちゃん不在で幕を開けた私のB9 Unlimitedでしたが本当に楽しかった。詳しくは別記事で。

・ドラマシャワー『4月の東京は...』放送直前トークイベント

反町アロハが隆史すぎてBLイベントなのに恋のビッグウェーブが止まらなかった。

・超特急 Spring Tour 2023 『B9 Unlimited』札幌

札幌文化芸術劇場Hitaru、素敵な会場でした。試される大地・北海道で3階席までギチギチに人が入った光景にユーキさんが涙しており、それを見て私も胸にくるものがあった。公演前後に欲望の限り食道楽したのも楽しかった。北海道は最高!

 

7月

・超特急 Spring Tour 2023 『B9 Unlimited』名古屋

予定になかったもののチケトレが仕事してくれたので二日連続乗車。気温も客席もアチアチで、それに呼応するようにパフォーマンスの熱量もテンションも高く色々名言が飛び出していた記憶。会限が異例の速さで枯れたのはユーキの勝ち。

・超特急 Spring Tour 2023 『B9 Unlimited』大阪

大阪も二日間参加。この頃にはツアーも終盤に差し掛かってますます磨かれていくパフォーマンスが見れる喜びと募る寂しさの狭間で苦しんでいた。大阪の印象深い思い出は前アナタカシの「へこますで」。

・超特急 Spring Tour 2023 『B9 Unlimited』神奈川

B9本公演としてはこれがラスト。今まで散々苦しめられていたKUDの素麺がついに消滅し連番と歓喜の雄叫びをあげた。エモーショナルな場面も多々あり、思い出深い公演。稜海しましたのせいで終電を逃しそうになり新横を駆け抜けたことも忘れられない。

 

8月

・超特急 Spring Tour 2023 『B9 Unlimited』追加公演「8号車の日」

2023年心に残った現場第1位。

おこがましいですが、今まで8号車の日って超さんが8号車に感謝してくれる日、くらいの認識だったのがこの日初めて「8号車であることを祝福される日」だったんだって気づいた。ある意味本当の意味で自分が8号車であると認識した日、になったのかもしれない。ハッピーバースデー。

・EBiDAN The Live 2023 EBiDAN Universe Love&Coomunication, Love&Cool, Love&Sweet

2023年におけるユーキさんの偉大な功績の一つは、EBiDANを組織としてまとめあげ、大きく飛躍させたことだと思う。綺羅星のごとく輝くアーティストたちが彩る本物のUniverseを見せていただきました。ユーキ総監督のビジョンに狂いなし、これからもついていきます。

 

9月

・超特急Photo Book 『Eight Beats』発売記念イベント@大阪(ハル)

柏木悠さん大好きなんだが?!会うたび狂いが加速して自分でも不安になる。

・STARLIGHT TOKYO 2023(2days)

2023年心に残った現場第3位。

時代というのはこうした小さなきっかけが重なってやがて大きなうねりになるのだろうな、というのを肌で感じたイベントだった。あと今までで一番『外部フェス=部活の大会』を感じた現場でもあった。イベント自体もステージ演出が凝っていたりSNSでの発信方法が画期的だったりと好印象だったので、また開催されるならぜひお呼ばれしたい。このイベントの裏側で俺的おさななアワード2023大賞「リョウガプロデュースでバズるドジ神」が生まれたことも伝説。

 

10月

・お試し超特急(大阪)

アリーナワンマンですらチケ難の大人気グループがフリラ?!正気か?!(©ちゆ)となりつつ行った。近年稀に見る過酷現場でお試し超特急っていうか俺らが試されたな…。ある意味一番心に残った現場かもしれん。色々言いたいことありすぎたけどイベントそのものの反響はとても大きかったようなので始発で6時間地蔵した甲斐はあったのかもしれない。でももうこないからねー!

・JO1 2ND ARENA LIVE TOUR 2023 'BEYOND THE DARK'

超さん以外のワンマンに行ったの何年ぶり?色々あってJO1です。推しはこれといって決まっていないのですが色々発見もあり楽しかった。やはり私はステージで覚醒する系の子に弱いようだ。あときまちゃんってもしかして変な子ですか。

 

11月

・Livejack 2023 SMASH BEAT SP

げんじぶちゃんを外部フェスで見れて嬉しかった。最初ホリプロかぁと思っていたWATWINGさんが思いがけず良くて、EBiDANももしかしてスタダかぁと思われているのかもしれない、とハッとしたり。WATWINGさんまた何かの機会にご一緒したい。DEXTEENさんと一部メンバーの距離もカイを増すごとに近づいている。

・MUSIC GLOBE FES 2023

スタダ最高!!!こんなにも幸せな空間あります?男女アーティストが共演してこんなにもあたたかい空間を作れることが素晴らしいし、こうやって自社アーティストだけでフェスが開催できるくらいEBiDANとスタプラという土壌が豊かに育まれていることも本当にめでたいことだと思った。平和なスタダがやっぱり大好きだな~。出演者全員によるMy Buddyは絶景通り越して最早天界。スタダ全員売れろ!

・第3回EBiDAN大運動会『スポーツマンヒップ!』

アレすぎた第1回と比べて格段に良くはなっていたが全体リハはしろ?!色々いいところもあっただけに残念な部分がもったいなかったけど、EBiDAN全体のお祭りなんてなんぼあってもいいですからね~。

・Love from Orchestra

音楽が人生にあるという喜びを超特急の音楽を通じて実感できる、それはなんと幸せなことか。オーケストラアレンジで聴く超特急の楽曲は一段と沁みたし、錚々たる顔ぶれの中、フルオケにも負けない表現力歌唱力で聴衆を魅了したせぶいれが誇りすぎた。二人にとっても特別な曲であるYellを、超特急で披露する前にふたりだけでやったというのがまたいいよね…。その後のインライも含めてせぶいれ大切。

・JO1 2ND ARENA LIVE TOUR 2023 'BEYOND THE DARK: RISE in KYOSERA DOME'

BEYOND THE DARKの終点にしてグループ初のドーム公演、結論から言うとアリーナもドームも両方見れて良かった。ドームクラスのライブに行くのも久々だったし、制御ペンラによる最新鋭のライブ演出はドデカダンスフロアにいるみたいでめちゃくちゃ楽しかった。何よりドーム満杯のペンライトの海が本当に綺麗で、早く超さんにもこの景色を見せてあげたい…!と切実に思った。にわかですらない立ち位置の人間だけど記念碑的な公演に立ち会えたのは良かったなと思った。

 

12月

・BULLET TRAIN ARENA TOUR 2023 T.I.M.E - Truth Identity Making Era - (ぴあアリーナ/大阪城ホール

2023年心に残った公演同率1位。

まず、この素晴らしい構成を考えたユーキさんに脱帽、拍手。超特急の過去・現在・未来の全てが詰まってた。Synchronism世代の私にとっては過去を想って涙した瞬間もいくつかあったけど、ユーキさんは過去を大切にしつつもいつも未来だけを見ていて、そんな人だから誰も置いていかないし着いていきたいって思えるんだよな。公演を通じて、ユーキさんはどんな時も超特急を諦めてなくて、超特急の可能性を心から信じていて、見せたい超特急の姿がたくさんあるんだろうなって思った。そして超特急の歴史が遺伝子みたいにずっと繋がってることを本能的に理解した。7人の超特急が確立したもの、去っていった2人が遺したものというのは5人の中に生きていて、ちゃんと9人の超特急のなかにも受け継がれているから、私の愛した記憶も消えないし、9人の超特急を最高だと思う時、これまでの全ての超特急をまとめて抱きしめてるんだきっと。
2024年の超特急がますます楽しみだと思える最高の公演でした!お疲れさまでした!

 

【総括】

去年一年は声出し解禁など更なるレギュレーションの緩和も相まってここ数年感じていた閉塞感がだいぶ軽減され、日常が戻ってきたな~と感じる機会も多かったです。色んなライブに行けて楽しかったし、ひょんなきっかけから日プを履修したことで私が恵比寿の森に引きこもってる間に起きていた様々なことを知って世界が開けた感じがした。他のグループを知ることで色んな発見もあったし、改めて超特急のすごさ、唯一無二さみたいなのを感じたりして、相変わらず超特急大好きな一年でした。

ボーイズグループを取り巻く環境はここ数年で大きく変わりつつあり、とはいえ業界の忖度やら新たな地政学やらによってイー!となることも多々あるけど、業界全体が少しずつ変わろうとしている兆しそのものは感じられた年だったかな。現場以外でも、超特急さんが初めて地上波ゴールデンの歌謡祭に出演したり、EBiDAN全体での動きが活発化したりと、超特急さんにとって追い風になるような出来事も多く、それは本当に嬉しかったです。

超特急以外に印象的な出来事といえば(身の周りにおける)空前の野球旋風で、私も初めて球場に連れてってもらいました。野球についてはエンジョイ勢ですらないくらいのふんわり具合ですが球場での野球観戦はピクニック感覚でかなり楽しい。あと野球って全てのエンタメの始祖?ってくらい全てがある、全てが。これを機になのかなんなのか京セラチャンスも増えたので場所にも縁ってあるよな…とか思ったり。

今年もたくさん超特急さんに会いたいけど既にキャパが追い付いてなさそうで春夏は我慢の時期になりそうですが、超運営にはこの機運を逃さずしっかりドームへのレールを整備していただきたいと思っています。私は望むのはもうそれだけよ。いつその時が訪れてもいいように、私も健康に留意しつつ今年もたくさんあちこちに行きたいです。

会えない時間も君へ繋ぐ魔法~BULLET TRAIN Spring Tour 2023 『B9 Unlimited』福岡公演

先日、BULLET TRAIN Spring Tour 2023 『B9 Unlimited』福岡公演に乗車してきました。

新体制になって初のアルバム「B9」を引っ提げての全国ツアーで、もちろん新体制になってから初のツアーでもあり、さらにこのツアーから待望の声出し解禁ということで、めちゃくちゃ楽しみにしていました。残念ながら喉から手が出るほど欲しかった初日のチケットは手に入らなかったので*1、私にとっての初日はツアー全体としては3公演目となる福岡の地で幕を開けることになりました。オリンピックに向けて全てを調整するアスリートがごとく福岡公演に照準を合わせて過ごしていたところ、公演数日前にタクちゃんが急遽欠席とのお知らせが。

いやコロナ、おもんな!!!!!!!!! そういうのKYだからやめた方がいいよ(byうみ)。

悲しかったけど、絶対私以上に悔しい思いしているであろうメンバーやタクちゃんのことを想うと泣き言言ってもいられなかったので、いつも以上に楽しむぞ!!の気持ちで臨みました。

結果として、本当に本当に本当に最高の公演だった。一週間経ってもまだ余韻でふわふわしてる。超特急さんのライブの後はいつも「超特急大好き」しか言えなくなるし、この世の全てを抱きしめたくなるくらい愛が溢れて止まらなくなるけど、この公演ではいつも以上にたくさんのものを頂いたし受け取ったので、その気持ちを残しておきたくて久しぶりにブログを書いています。以下、何もかもをネタバレしていますのでご注意ください。

 

*1:マジでキャパ足りてなさすぎるから来年以降は絶対デカい箱でやってくれ~

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世界はまだ夜明けを待ってる ーBULLET TRAIN ARENA TOUR 2022「新世界 -NEW WORLD-」前夜に寄せてー

ついにこの日がきてしまった。明日、超特急にとって怒涛の2022年の締めくくりであり、新生超特急の本当の意味での初日ともいえる、BULLET TRAIN ARENATOUR 2022「新世界」が幕を開ける。オリジナルメンバー5人、そして4人の新メンバーを合わせた9人で、これから先の10年を走り抜けることを約束してくれた8月8日から今日まで、大げさでなく本当にこの日のために生きてきた。明日からは、彼ら自身さえ知らない、まだ誰も見たことのない世界が始まる。そしてそれはきっと、今いる場所が遥か遠くに見えるようなとても大きな一歩になると思うから、明日にとっては遠すぎる今日の気持ちを忘れないようにここに認めておく。

いつか「その日」が来ることは、なんとなく予感していた。だけど不思議なことに、彼らがそれを選択することは、選択しないことと同じくらいの確度で存在していた。彼らが超特急として夢を目指し続けることと、超特急として変わらず在り続けることは、プライオリティが全く同じものだから。

私は2015年に超特急と出会ってから今に至るまで、2度の体制変更を経験している。その時の心情は割愛するけれど、心に穴が開くとはこういうことかと身をもって思い知った。この先も超特急を好きでいられる自信がなかったし、好きでいられなくなることが悲しくて、怖くて、毎日泣いた。それでも私は今なお、超特急を好きでい続けている。辞めたのが推しじゃないからだとか、そんな無慈悲なことは言わないでください。5推しがあの2人を失って、何の感情もないわけがないじゃないですか……!

私がこの7年間超特急を変わらず愛し続けられたのは、彼らが超特急を諦めなかったからだ。超特急は、彼らの夢そのものだった。人数やコール、フォーメーションがどんなに変わっても、超特急はずっと私の大好きな超特急のまま在り続けてくれた。彼らは頑固で、諦めが悪くて、苦しい時ほど笑っていて、多分めちゃくちゃ傷つきながらオーストラリア行ったし、多分めちゃくちゃ泣きながらA kind of loveという素晴らしい楽曲も世に送り出してくれた。あの頃はオタクもメンバーも悲しみのあまり頭がおかしくなっていたので、乳首出したり腹筋したりなんかもうめちゃくちゃで今思うとそれもひどく愛おしい。私は怒りと悲しみで半狂乱になりながら、「早く新メンバーをいれてくれ」と叫んでいた。もしあの時本当に新メンバーが入っていたとして、それを受け入れられていたかどうかはわからない。でも結果的に彼らはこの4年間、徹底的に8号車に寄り添ってくれた。

ユーキさんは昨年末の超×D10周年ライブで、超特急は夢を叶えないと終われないグループだと言っていた。私はそれを聞いて、猛烈に感動した。好きになってからずっと、ことあるごとに超特急売れろ!と言い続けて、同じような時期に生まれたボーイバンドがどんどん飛躍してもどかしさを感じる一方で、大きなハコはコンスタンスに埋めることができていて、売れろ!と思うのはオタクのエゴで、案外彼らは現状に満足してるのではないか?一般的に見れば十分に「成功」しているのではないか?と思ったりもした。でもそれは大きな間違いだった。彼らはデビュー当時からの夢をずっと見失っていなかったし、超×Dであの挨拶をした時には、次の10年のための決意が既に宿っていたのだ。そして彼らはその決意を冠した2022年春ツアー『Progress』の初日、わざわざ8号車の前で、新メンバーを募集することを発表した。私はそれを受けて、私の愛した7人時代の超特急が本当の意味で終わってしまうんだなと感じつつも、心のどこかで、彼らがやっと彼ら自身のための選択をしてくれたことを喜ばしく思っていた。

『超特急募』の反響はとても大きかったように思う。私自身、喜びと寂しさが最後まで同居していたけど、それでも8号車の間には一様に、「5人が選ぶ人を信じたい」という希望のようなものがうっすらと漂っていたように思う。選考プロセスも(映像を見た限りでは)非常に丁寧なものだった。最近流行りの公開型オーディションのように、選考過程を含めてエンタメにするのではなく、徹頭徹尾「超特急の超特急による超特急のためのオーディション」だったし、『超特急募』の選考基準は、メインダンサー・バックボーカルという唯一無二のスタイルの再定義だと思った。そして厳しい選考を勝ち抜いて迎えられた新メンバー4人は、希望の光そのものだった。超特急に選ばれるのも大変だが、超特急に「なる」のはもっと大変だ。きっとこの5か月余りは、彼らの人生を劇的に変え、そして人生で最も大変な時期だったんじゃないかと勝手に想像してしまう。超特救にはじまり、新曲のリリースとイベント、全国行脚、アリーナに向けた怒涛の歌入れ振り入れ、想像するだけで体がいくつあっても足りない。そして明日、彼らは本当の意味で超特急になる。

「新世界」のテーマ曲、『NEW WORLD』は、そんな新章の幕開けにふさわしい曲である。ツアーに先駆けて公開されたリリックビデオを見て、そんなつもりはなかったのにびしゃびしゃに泣いた。

youtube.com

超特急が「ゆかりの地」を駆け抜けるという内容で、知らない人からしたらただ走ってるだけの映像である。でも私にとってはそれが何より重要なのだ。超特急は、超特急として生まれたその日からずっと走ってきた。辛い時も苦しい時も、彼らは走ることをやめなかった。そして超特急である限り、彼らは走り続けるのだと思う。

超特急の楽曲は、七つの大罪からごはんに合うな回鍋肉まで幅広いけど、大多数の曲は彼ら自身の歩みと重なる。超ネバギバダンスもgr8est journeyもfanfareもBillion Beatsもシンクロニズムもa kind of loveもクレッシェンドも、与えられた曲をただ歌って踊るだけではなくて、彼らが彼ら自身の人生を載せて歌い、踊ることで、全て『超特急』という物語の主題歌にしてきた。そして楽曲の感情は、ライブを通じて何度も何度も共有されてきたように思う。この『NEW WORLD』も、きっとライブで披露された瞬間が本当の誕生の瞬間だし、ライブで生まれた感情や思い出が、この先の彼らを支えてくれる。曲調や歌詞は違うけど、NEW WORLDという楽曲はある意味TRAINでもあるし、走れ!!!!超特急でもあるし、超ネバギバDANCEでもあると思った。つまりこれは彼ら自身の決意表明。昼日中ではなく夜の街をひた走る彼らの姿がまた泣けて仕方なかった。彼らはずっと暗夜行路を走ってきたから。誰に見られることもなく、暗闇の中で光を目指して走る姿に、この10年の歩みが重なった。そしていつだって、夜明け前が一番暗い。

まあなんやかんや言うてますけども、やっぱり突き詰めると『感謝』しかないんです。感謝、感謝、超特急に感謝。結成日やCDデビュー日や誕生日といった節目だけじゃなくいつもそう思ってるけど、やっぱり言っておこうと思います。いつもありがとう。ユーキさんにも言いたい。今年はあなたにとってきっと、とても大変な年だったと思う。でも私は今年ほど、ユーキさんを好きでいてよかったと思った年はないよ。いつだって超特急のために全てを捧げてきたユーキさん、時に酷な決断をしたり、自分を犠牲にしたり、矢面に立たされたこともあったでしょう。でもそのすべてが報われて、結果につながる時は近づいてるよ。私はどんな時だってユーキさんの信じるものを信じてる。だからこれからも、あなたの思い描く理想の世界を見せてください。

超特急が超特急として在り続けてくれることで、私の人生にもたらされたものは計り知れない。彼らを見て、この世界に溢れるたくさんの愛を知ったし、愛する喜びも愛される幸せも与えてもらった。何度も人生を肯定してもらったし、彼らに恥じない自分であるために、自分の人生を豊かにするための勇気をもらった。私が8号車でいられるのは、超特急が存在してくれているからなのです。彼らが彼らでなかったなら、本当に今の私はいないと思う。だからありがとう。辛い時も苦しい時も、超特急でいてくれてありがとう。超特急を諦めないでいてくれてありがとう。9人の超特急が本当に大好き。それはそれとしてTEFBの話は一生すると思うけど、どの時代の超特急も愛してるのは、ほんとだよ。

代々木は私にとっても始まりの場所である。超特急を愛したい、と思う時、いつも心は代々木に帰ってくる。明日、ここから始まる新たな物語を目撃できることを楽しみに、新幹線が止まらないでくれることを願って(…)寝ます!みんな!!!!!新世界で会おうな!!!!!!

 

 

2022年を振り返る

早いもので今年も残すところあと1週間弱となったようです。1年の体感速度は年々加速する一方ですが、今年はただ淡々と過ぎていったわけではなく、一日一日がそれなりに濃かったような気がします。多分一番大きかったのは姪の誕生で、毎日少しずつだけど確実に成長していく姪と日々過ごしていると、「一日」に対する意識が少し変わったように思います。仕事で覚えることが多かったり人と会って遊ぶ機会が増えたりしたのも大きかったし、自分だけでなく周りの環境や物事にも割と変化があった年でした。多分来週の今頃には来年のことしか考えられない状態になってると思うので、今のうちに2022年を振り返ってみる。

 

1月~3月 人生の春休み

昨年12月頭に帰国し、同じ日に生まれた姪とその母である妹と私、両親との4~5人暮らしがスタート。お互い18で家を出ていた妹とは、きょうだいの中では一番濃い仲だけど、こんなに長い期間一緒に暮らすのは久々でだいぶ新鮮な感じだった。そして新生児との暮らしはすべてが大変で…世のお母さんたち、まじですごいよ…。シンプルにやることが多すぎるし、寝てるときも気が抜けないし、外で仕事してる方が一億倍楽だなと思った。私もおば業にかなり精を出した自負がありますけども、それでも親の愛情と献身にはとても敵わないと思う。加えて在宅勤務しながら転活もしており、そこそこ忙しかった。それゆえオタクらしいことはほぼできずでしたが、『マーキュリー・ファー』だけは絶対に見逃せなかったので行けて良かった。公演中に現実の世界でも戦争が始まってしまい、20世紀の課題が全て21世紀に持ち越されていた事実に絶望を感じたし、この作品に抱く感情がより特別なものになってしまった。

 

4月~7月 新メンバーってマジ大変

無事希望の会社から内定をいただき、4月からは大阪で新生活開始。約10年ぶりの西軍復帰じゃい!!10年来のおなじみTwitterフレンズともめちゃくちゃ久しぶりに遊べて本当に嬉しかった。生活の基盤ができて落ち着くかと思った矢先に超特急さんが新メンバーを募集することになり情緒がぐちゃぐちゃになる。5人の超特急のタイムリミットが明確に設定されたことへの寂しさはありつつも、約3年ぶりの全国ツアーの復活は失われた日常が返ってきた感じがしてとても嬉しかったです。特に熊本・福岡遠征は楽しかったなー。初めての場所で美味しいものを食べたり行きたかった場所に行ったり素敵なホテルで上質な時間を過ごしたりできて良かった。一方仕事の方はというと、今までずっといわゆる事務的な仕事をしていたところから一段階レベルアップしたことによる楽しさと責任の間で試行錯誤しております。仕事自体は楽しいけど、自分の能力不足を痛感する場面も多く、また既に出来上がっているチームに馴染むことの難しさもあり、新メンバーってまじ大変だろうなと勝手に共感したり。

 

8月~今 7年ぶりの新規ハイで大騒ぎ

8月、ついに超特急に新メンバーが(4人も!)加入し、史上最多の9人体制になりました。元々そこまでネガティブな感情はなかったものの、新体制に慣れるには時間かかるかもな~とか思ってましたが全くそんなことはなかったぜ。ちょっとびっくりするくらいすんなり受け入れてしまったしもはや新メン全員かわいくて仕方ない。おかげで完全に新規ハイのテンションで毎度お騒がせしております…。だってさ、楽しいんだよ!!!私は超特急と出会って今年で7年になるわけですが、新規でもなければ古参でもないという感じなので、オリメンの時できなかった「初めての共有」をたくさん経験できていることがとても嬉しい。し、新メンの加入によって超特急が勢いづいたことやご新規さんが増えたことがめっちゃ嬉しい。本当にさ~一人でも多くの人に超特急と出会ってほしいんだよ。今までどんな苦しい時でも走り続けてきたオリメンには、惜しみない感謝と努力が必ず報われることを証明したいし、「命と魂を込めて一緒に運命を共に」(by船津稜雅さん)していく覚悟をもって超特急に入ってきてくれた新メンたちにも早く素晴らしい景色を見せてあげたいんだよ!!超特急さん、あと2日後に東西アリーナツアーをやるのですが、なんとまだお席に余裕がございますので、誰か見に来てくださいませんか?

BULLET TRAIN ARENA TOUR 2022「新世界 -NEW WORLD-」
■2022年12月24日(土) 【東京】国立代々木競技場 第一体育館 開場17:00/開演18:00※書いてる間に完売しました、ありがとうございます!でもまだ譲渡とかチケプラとかあるよ!

■2022年12月25日(日) 【大阪】大阪城ホール 開場17:00/開演18:00

てかもうなんならご招待させていただくので…声かけてもらえませんか??曲知らなくてもメンバー知らなくても絶対に楽しいことだけは保証できる。本当にただ見てほしいだけ、別にハマってほしいとかじゃないから、歴史の証人になってほしいだけだから(重~)超特急への思いはまた別で書こうと思うけど、やっぱり超特急が大好きだなと再確認した1年だったし、夢に向かって走り続けるために現状を変える勇気を教えてくれた超特急さんに私も大きく背中を押してもらった1年でした。感謝、感謝、超特急に感謝。

 

来年の抱負など

来年の抱負としては、やっぱり英語力の維持・向上が一番大きいかなと思います。私は本っっっ当にリスニングが苦手で(なんなら日本語でも厳しい)、特に北米の英語が本当に苦手で早口のネイティブたちについていくのに未だに苦労しているので、リスニングに関するストレスをなるべく軽減したい。英語以外だと仕事関係の資格に合格することと人間関係の構築を頑張りたいかな。マジでいつクビになるかわからないんでね、外資系は。(笑えない)ブログや絵も細々と続けていきたいです。

やりたいこととしては、海外旅行!国内もたくさん旅行したいので超特急さんが全国ツアーをやってくれるよう願っておきます。仕事に余裕ができたら習い事もやりたいなー。ダンス(バレエかラテン)かバイオリンをずっとやりたいのと、あとなんか手芸とか工作とかマインドフルネスによさそうな趣味を見つけたい。それとまだ足腰が動くうちに富士登頂を達成したいので、とりあえず形から入るべく初売りでヒマラヤ行きます。

なんか内容うっすいですがこんな感じでしょうか。皆様今年も色々とお世話になりました!今年は色んな人と2年ぶりに会えて嬉しかったです。今年会えなかった方は来年こそ必ず会いましょう。それではわたくしは一足先に新世界に行ってまいりますので、どなたさまも良い新年をお迎えください。

【2019-2021】なるサンまとめ【最新版】

 イギリスに行くことが決まった時、「ご飯がマズいらしいから気をつけて」と耳にタコができるほど言われた。しかし私は誰に何度そう言われようと、絶対にイギリスで食べたいものがあった。それは「ローストビーフヨークシャープディング添え」である。
 日本でそれほど一般的と言えないこの料理は、跡部様こと漫画『テニスの王子様』に登場する氷帝学園テニス部部長・跡部景吾の好物として抜群の知名度を誇っている。

画像お借りしました

 

 しかしてその正体は、英国家庭料理のひとつ「サンデーロースト」である。初めてその存在を知った時から、いつかイギリスに行ったら絶対サンデーローストを食べる、というのが密かな目標となっていた。

 サンデーローストは、基本的に日曜しか提供されないという点を除けばパブやレストランなど比較的どこでも食べられる料理である。ローストビーフと言うと高級料理のイメージが強いが、一般家庭にもビルトインオーブンが備わっているイギリスでロースト料理はとてもメジャーであり、敷居はそんなに高くない。価格も大体£22-26くらいが相場という感覚で、安いところだと£18~、ガストロパブなら高くても£30しないくらいである。基本的に大皿の上にローストされた肉と付け合わせの野菜、巨大なシュークリームの皮のようなヨークシャープディングとグレイビーソースが添えられている。
 お肉も牛に限らずお店によって豚・鶏・ラムなどの種類があり、食の多様化が進んでいるロンドンではヴィーガンメニューも珍しくない。またグレイビーソースの他にお肉に合わせる薬味的なソースもあり、牛にはホースラディッシュというマイルドな辛みの西洋わさび、豚にはアップルソース、ラムにはミントソースというのが定番の組み合わせである。付け合わせ野菜はポテトと人参が最も一般的だが、グリーンピース、サヤエンドウ、ブロッコリー、シャロットなどがつく場合もある。
 念願かなって初めてサンデーローストを食べた時、本当においしくて感動した。お惣菜に入っているような薄くて冷たいローストビーフとは全然違って、厚くて柔らかくてとにかくおいしかった。それ以来、イギリスでサンデーローストを食べるという目標は、イギリスにいる間できるだけサンデーローストを食べることに変わった。
 そんなわけで、イギリス生活2年と3か月の卒業制作として、これまで食べたサンデーローストをまとめてみました。行ったお店は合計19店舗20サンデー!外出規制がなかったらもっと色んなところに行けたのにな~と思うと悔しいけど、ベストは尽くせたと思います。そして肉は「ローストビーフヨークシャープディング添え」にこだわりたいという一念からストイックに牛だけを選び続けた。とはいえイギリスのお肉料理は非常にレベルが高く、クリスピーなポークやフィリングの詰まったチキン、臭みがなく柔らかいラムなど何度も誘惑されたので、再渡英した暁にはそれらを制すというのを次の目標に設定しようと思います。それでは早速どうぞ。長いよ。
 

【用途別】おすすめの店はここだ!

初めてのサンデーロースト

初めて行くなら、ステーキ専門レストランHawksmoor.

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ロンドンを中心に国内に店舗がたくさんあって行きやすいし、お料理にもサービスにも大満足だったお店。基本的にステーキと違いローストは焼き加減の指定はできませんが、こちらではPink?と訊かれました(Of Course Pink, why not?)。そして出てきたのがこの完璧なピンクお肉!縁まで柔らかくて最高に美味しかった…。Hawksmoor最大の特徴はまるごとガーリックのローストがついてくること。これがとてつもなく美味しい。付け合わせに葉物野菜があるのも嬉しい。総合的な満足度とコスパ、アクセスしやすさなどを加味して絶対にハズさないお店としてはここをお勧め。

thehawksmoor.com

2回目のサンデーロースト

サンデーロースト2回目以降にお勧めのお店としてはThe Quality Chop House.

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もちろん初回から行っても良いのですが、自分がある程度他のお店を見てから行ったせいか、ここのお店のクオリティの高さがよく分かった。私が行った時はまだ英国政府の規制が完全解除される前で店外飲食しかできなかったのですが、ここは内装もとても良いときいてます。また本来日曜のメニューはスターターやデザートのついたコースのみなのですが、この時は単品しかありませんでした。しかし満足度はタカシ!!柔らかいお肉と濃厚なグレイビーソース、料理として完成された付け合わせ…。接客も食器等のテーブルセッティングも素晴らしかった。お会計のあとにちょこっと出されるホワイトチョコレートファッジも嬉しい。一般的なお店より少しお値段は高めですが、絶対に行って損はないお店なので一推し。

thequalitychophouse.com

特別な日のサンデーロースト

誕生日など特別なオケージョンで使用するなら絶対にRules.

ロンドン最古のレストランとして有名なこのお店は、中心地Covent Gardenにあり、美しく伝統的な英国を感じられる場所。一応ドレスコードがあり、服装はスマートカジュアルを推奨されていますが、お店の中は重厚感がありつつも非常にアットホームな雰囲気なので気負わなくても大丈夫。店員さんもとてもフレンドリーで、気さくにメニューをお勧めしてくれます。ここはワインのセレクションが素晴らしかった!ちゃんとテイスティングもさせてくれます。お勧めは2人以上から頼めるこちらのローストビーフ

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文句なしに美味しかった。見た目の美しさも味も特別で、雰囲気も含めて素敵な思い出になること間違いなし。

rules.co.uk

【時系列順】サンデーロースト紹介

Cambridge編

【The Prough】

記念すべき初サンデーローストはケンブリッジ郊外のPloughでした。今見ても心踊る存在感。付け合わせがかなりバラエティに富んでいた記憶で、勿論お肉もバッチリ。テーブルにお花が飾ってあるレストランは個人的にポイントタカシやで。

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The Plough Pub & Restaurant in Fen Ditton, Cambridgeshire

 

【St. John's Chop House】

ケンブリッジ内に複数あるお肉の専門店のうちの一つ。私が訪れたのは2019年の11月でしたが、2021年に再訪を試みたところ残念ながら閉店となっていました…。姉妹店のCambridge Chop HouseはKings Collegeの目の前にあってアクセスも良いので是非行ってみて欲しい。Cambridge~ではラムステーキを頂きましたが、Chop Houseだけあって本当にお肉料理がおいしすぎる。

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The Cambridge Chop House - Restaurant in Cambridge

【The Eagle】※2回

ワトソンとクリックがDNAの配列を思いついた場所として知られるケンブリッジで最も有名なパブことThe Eagle。こちらには2回行きました!1回目と2回目でかなり趣が変わっているのですが、どちらも美味しかったです。ここは席数が多くて入りやすく、内装もザ・パブという雰囲気を味わえるお店です。ケンブリッジを訪れた際は是非。

1回目:冬

2回目:夏

Eagle Pub in Cambridge | Greene King Local Pubs

London編

【Crown & Anchor】

Euston駅の裏にあるかわいいパブ。ちなみに同名のパブがロンドンには複数あるので要注意。お肉のボリュームがものすごく、一枚が厚切ステーキのような存在感だった。

Traditional Pub & Restaurant - The Crown & Anchor in London

【Rules】

Oldest restaurant in London. It serves traditional British foo

【Blacklock】

ShoreditchにあるhipなパブことBlacklock。ロンドン内にも複数あります。私が行った時はスタンダードなローストビーフを選びましたが、2人~から注文できる牛豚鶏全部盛りのローストが名物なので次はそちらを食べてみたい。

London Chophouse - Blacklock

【The Princess of Shoreditch】

こちらもShoreditchにあるガストロパブ。レストランのような内装とプレゼンテーションの美しさが印象深い。ここは付け合わせとお肉が別で来るスタイルでした。カクテルも美味しかった。

https://theprincessofshoreditch.com/

【The Fox & Grapes】

跡部くんの誕生日である10月4日がちょうど日曜日だったので、わざわざWimbledonまで食べに行った思い出。非常にミニマルな構成ながら心に残る美味しさだった。ついでに観光でもするか~と思ったのですがありえんド雨だったのでローストだけ食べてさっさと帰りました。

The Fox & Grapes Wimbledon hotel restaurant pub gastropub Wimbledon

【The Gun】

Spitalfields Marketの近くにあるパブ。ここもお肉が柔らかくておいしかった。一羽まるごとのローストチキンもとても美味しそうだったので次は食べてみたい。

The Gun | East London Pub Co.

【The Ship Tavern】

長いロックダウンを経て、やっと店外飲食が再開された一発目に行ったパブ。外食したのが約半年ぶりだったこともあり、人にサーブしてもらう喜び、人とご飯を食べる喜びにうち震えた。お天気も良くて最高に美味しかった思い出。

The Ship Tavern | Pub, Gin Bar and Restaurant in Holborn, London

【The Quality Chop House】

THE QUALITY CHOP HOUSE

【Smokehouse】

Islingtonにあるパブ。店内席だけでなくアルフレスコダイニングもあって開放的な雰囲気。シンプルで大らかな家庭料理の素朴さそのままの一皿が味わえるお店。

https://smokehouseislington.co.uk/

【The Jugged Hare】

複合文化施設Barbican Centreの近くにあるレストラン。ジビエやゲームといった野性味あふれるお肉料理に特化したお店で、内装もゴージャス。Barbicanで過ごす日のお昼に行くと最高になれます。

The Jugged Hare Pub & Restaurant | Barbican, City of London

【The Old Queens Head】

Islingtonにあるパブ。ここは珍しくローストポテトがフワフワホクホク系でポテトの中では一番好きだった。アート系イベントなどがよく催されているらしく内装もエキセントリックで面白いので一見の価値あり。

The Old Queens Head | Pubs in Islington | Gastro pubs | Party Venue | Karaoke room | Bottomless Brunch | Best Pubs & Bars in Islington | Function Rooms | Pub Birthday Drinks | Sports Bar | Live Sports Pub in Angel, Islington, North London, N1 : The Old Queens Head

【Hawksmoor】

Steak Restaurant London, Manchester & Edinburgh | Hawksmoor

【The Black Prince】

ロンドン南西Vauxhallにあるパブ。ここは映画Kingsmanのロケ地にもなった場所らしいです。私が行った時はちょーっとローストに火が通りすぎててあまり好みではなかったんですがポークがめちゃくちゃおいしそうなのとグレイビーが濃厚で美味しかったのでリベンジしたいなという気持ち。

The Black Prince - Kennington

【The Pig & Butcher】

恐らく前述のPrincess of Shoreditch・Smokehouseの系列店と思われるガストロパブ。2021年のミシュランに選ばれたばかりらしく予約必須の人気店でしたがさすがに美味しかった。特筆すべきはこのでっっかいヨークシャープディング!各種デザートもツイストが効いていて美味しかった。

https://thepigandbutcher.co.uk/

【The Orange Public House & Hotel

Pimlicoにあるホテル併設のパブ。ホテル併設のレストランは間違いないというのが私の持論。家庭料理感のあるかわいい一皿。

Pub Belgravia & Sloane Square | The Orange Public House & Hotel Victoria

【The Alfred Tennyson】

最後のローストに選んだのはここ!おしゃれショッピングモールPantecniconの近くにあるガストロパブ。ホリデー前だったのでMulled Wineと共に。お肉は割とクリスピーな食感。お店自体の雰囲気がとてもよかった。

Pub Belgravia | The Alfred Tennyson Pub Belgravia

 

【まとめ】

以上、合計19店舗20サンデーでした!いやあ、行ったね~。みんな毎週毎週食べるわけじゃないし一緒に行った現地の友達にも2年ぶりだよーとか久々食べたわーとか言われたこともあったので、普通の人よりは行った方だと思う。でも行きかたったお店やリベンジしたいお店はたくさんあるので、早く安心して渡英できる日が来てほしいと切に願います。

どのお店もお肉や付け合わせにこだわりが感じられて、お店の雰囲気にも違いがあって、色々発見があって面白かった。なにより、サンデーローストって料理そのものも美味しいけど、日曜日に親しい仲間と食事する楽しさも含めて素敵な料理なんだよなあ~と思ったのでした。

これは私が本当に初めて食べたサンデーロースト。ホームステイ先のケンブリッジで、ダディが作ってくれたもの。ヨークシャープディングはテスコのだしグレイビーもインスタントだけど、みんなで一緒に食卓を囲んだのは、家族の一員になれたみたいでとっても嬉しかった。

もちろんお肉もめちゃおいしかったです。ビーフしか食べんといいつつポーク食っとるけど許して。ポークとアップルソースめちゃ合うよ!みなさんも機会があればぜひイギリスで、本場のサンデーローストを食してみてほしいです。終わり!

言葉と砂嵐、そして燃え盛る炎の中で~舞台『マーキュリー・ファー』

 2月2日、世田谷パブリックシアターにて。作品そのものは2015年に一度観劇しており、今回はキャストを一新し7年ぶりの再演となる。
 
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 かつて私は、この作品を見るのは生涯一度でいいと思っていた。*1あの日シアタートラムで受けた傷はいつしか聖痕のように、触れるたび畏怖にも似た感情を呼び起こすものとなっていた。しかし二度目の観劇を終えて、私はこの作品にもう一度出会えて良かったとしみじみ思っている。今回の再演では、あの時目の前の出来事に目を見開くだけで精いっぱいだった視界が広がり、『マーキュリー・ファー』という物語そのものを見つめ、そのタイトルが意味するとおりのものを感じられたように思うのだ。
 
※以下とても長いです。そしてとてもネタバレしております。※
 
 

*1:2021年2月の記録参照

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One of a Kind, No Category~ミュージカル"The SIX"

先日、ピカデリー目抜き通りの一角はLyric Theatreで、ウエストエンド発ミュージカル”The SIX”を見てきました。
 
 
The SIXは当時ケンブリッジ大学在学中だった二人の学生によって製作され、2017年のプレミア公演依頼瞬く間に人気を博し既にブロードウェイやオーストラリアなど世界各地で上演されている作品。Queendomという独自のファンダムも存在するほど、コアなファンを世界中で獲得しています。
物語のあらすじは、ヘンリー八世の6人の妻たちが現代に蘇りガールズバンドを結成。誰が最も苦労したかによって、バンドのリードボーカルの座を競い合うが…という感じ。ミュージカルとはいえポップコンサートの要素強めで、上演時間も2時間弱。ミュージカルを見たのも劇場に行ったのも約2年ぶりだったので本っ当に楽しかった~!
主役の王妃たちは、
最初の妻:キャサリン・オブ・アラゴン(離婚)
二番目の妻:アン・ブーリン(斬首)
三番目の妻:ジェーン・シーモア(産褥死)
四番目の妻:アン・オブ・クレーヴス(離婚)
五番目の妻:キャサリン・ハワード(斬首)
最期の妻:キャサリン・パー(生存/ヘンリーの死)
の6人。このウィッチーズ5みたいなキラキラ衣装がハートに突き刺さる可愛さ!!

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王妃がそれぞれに語る(歌う)身の上話には、生前の苦労やヘンリーの妻としての正当性などが盛り込まれ、自身が王位を失う要因となった()内の内容がかなり重要な要素となってきます。Divorced, Beheaded, Die...のリフレインから始まるメインテーマ兼オープニングナンバー『Ex Wives』はかなりインパクト大。

個人的にいいなと思った点

①舞台美術
全体的にエレクトリックで現代的なセットですが、彼女たちの生きた時代はチューダー朝時代。時代的にも立場的にも宮殿や教会といった厳かな場が舞台となるわけですが、セッティングによってクロスが出現したりステンドグラスが浮かび上がったり玉座が降りて来たりして、ワンシチュエーションながら様々な場を表現していたのが面白かった。一方でヘンリーが肖像画を見てお妃候補を選んだエピソードを再現する時には、マッチングアプリを模した演出が入るなど現代的な使い方も。ちょっとアルターボーイズみたいな?構成にも近いものを感じた。
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オープニングナンバーで"Historimix"と自称しているだけあって、歴史的な物語を現代的かつ受け入れやすい形で再構築しているのがとてもエポックメイキングだなと思った。出来事は史実に基づきつつ、王妃たちのキャラクターは忠実に再現というよりは個性重視で脚色され、それが個人の衣装や持ち歌に表れており目でも耳でも飽きさせない。ちなみにショーにヘンリーは一切出てこず、バンドメンバーも全て女性で構成されています。6人の王妃たちは歴史的にもそれぞれ有名だけど、どうしても歴史編纂者、ひいては男性目線で語られがちだった王妃たちの物語を、彼女たち自身の口から語りなおすというコンセプトが良かった。パフォーマンスはキャサリン・ハワードの”All You Wanna Do"が特に好きかも。

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小柄ながらパワフル&セクシーでかわいかった
③多様性と21世紀のガールズパワー
上記に加え、SIXが特に優れているのは役者・キャラクター両方の素晴らしい多様性。王妃たちの人物像はもちろん、役者の人種も体型も様々で、非常にダイバーシティを感じると共にボディポジティブな印象も受けました。ウエストエンドだけでなく世界中のカンパニーでそれは共通しているように思います。
②でも述べたように、この物語は男性の目を介さないことによって"女性"という性に従属しない「個人の物語」を浮き上がらせており、彼女たち一人ひとりをヘンリーという存在に対しての相対的な妻という属性や立場で定義するのではなく、個人として尊重するというのがすごく良いなと思った点でした。シスターフッドという言葉も昨今聞かれるようになって久しいですが、この物語でも序盤ではヘンリーの妻として如何に良い存在だったかをアピールすることに固執して対立しあっていた6人がその呪縛から解き放たれ、個人×6の集まりとして女性同士の連帯を祝福する。客層も若い女の子が多いのかなと思ったら老若男女入り乱れて大盛り上がりで、こうした方法で楽しくエンパワメントされるのはすごくハッピーだよね~と思った。
とかなんとか言いつつ、結局は楽しいのひと言に尽きる!マスクしてるとはいえ全員声出しまくりクラップしまくりメイクサムノイズしまくりで、いいんか?!と思いつつ私も久々にfoofooできて楽しかったです。久々の高揚感でふわふわしながら劇場を出てしまい、パンフを買い忘れたので多分あと一回は行く。