ヨーク旅行記

先週、イングランド北東部の町・ヨークに行ってきました。
ロンドンからは鉄道で2時間半。朝9時ごろ出発し、お昼前にYorkに着きました。 

 

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 York Stationはイギリス全土から列車が集まる広大な駅。こういう大きな駅特有の背骨のようなアーチと大きな時計は旅行気分があがる!ヨークといえば白薔薇の紋章を掲げてランカスターと戦った薔薇戦争。駅にも街にもヨーク家の証である白薔薇の紋が至る所にあります。

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木造と鉄骨が混ざり合う美しい駅舎に見惚れていたら、三脚を持った人々がうろうろしているのに気づきました。イギリスでカメラを構えてる人は非常に珍しいので、何か珍しい列車でも来るのだろうかと待っていると、汽笛の音がしてSLがきたー!!!
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すごい!!!動いてないSLは何度か見たあるけど本物だー!!これには思わずテンションあがる。そして後続する美しい客席車両!!!とそれを追いかける大量の鉄!!!
オタクの挙動は世界共通なのだという学びを得た。後から調べたところ、このSLはイングランドの東西を結ぶ観光列車のようです。運行しているのは夏の間だけらしいのでラストラン前に見れてラッキー。ガチ勢に混じって私も記念撮影。

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ヨーク名物その①「鉄道」

ヨークは産業革命の勢いにともない鉄道が敷かれ、その後も設備を拡大してイギリス屈指の鉄道整備拠点となったため、「鉄道の町」として有名。この国を大国に押し上げた原動力ともいえる、噴き上げるスチームの音と炭の匂いは思った以上に感動的でした。思いがけず生きる歴史に触れた後は駅舎の外へ。 
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出た城壁!!!
ヨークはかつてヴァイキングやノルマン人の支配下だったこともある堅牢な城塞都市。
市内を取り囲む城壁のほとんどは中世に築かれたものらしく、この城壁を歩いて市内を観光することもできます。城壁に沿ってCity Centreを目指して進む。橋の欄干にも白薔薇があしらわれており美しいです。ランカスターにも行ってみたいなー。

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 まず向かったのは町の中心地The Shambles
ここはハリー・ポッターに登場する「ダイアゴン横丁」のモデルとなった場所なので、それっぽいお店も並びます。 

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THE SHOP THAT MUST NOT BE NAMED(「名前を言ってはいけない店」)

箒の駐車場がかわいい


元々はお肉屋さんが軒を連ねる商店街で、上からお肉を吊るすために2階や3階がせり出してデコボコとしたつくりになったとか。 

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 シャンブルズで行きたかったお店はここ、The York Ghost Merchants.

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ヨーク名物その②「お化け」
ヨークはイギリスいちゴーストが出る街としても有名。Google Mapで調べていると、普通に「幽霊が出ます」と書いてあるお店が結構ある…。ここではそんな伝承にちなみ、ハンドメイドの小さなおばけを売っています。コロナの影響で1度に入れるお客は1人だけに制限しており、後に並んでる人には気を遣うけど、その分じっくり選べました。店員のお姉さんたちもノリが良くてとっても親切で、「Take your time!(ゆっくり選んでね)」と配慮してくれます。

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お写真も快く撮らせてくださいました感謝
なんせこんなにも種類が!!!!迷う!!!!

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おばけを連れて帰る前に、フォトスポットで撮影もできます。

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しましまおばけにしました

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ゴーストバスも走ってます
 お店に入るために外で並んでいたら体が冷えたので、ちょっと早いけどお茶を頂くことに。同じくシャンブルズのEarl Gray Tea Roomに入りました。
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キャロットケーキめっちゃおいしかった!店内もこぢんまりしててかわいい…郊外に行くとこういう素朴なティールームが多くていい。そしてイギリス焼き菓子ほんとに紅茶が進む…。
 
体も温まったので町歩き再開。シャンブルズを抜けて、町のシンボル・ヨーク大聖堂へ。

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うわ~~~でか~~~~~

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中には入りませんでした。(入らんのかい)
 
次!Betty's Tea Room

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ヨークの顔ともいえる創業100年の老舗ティールームであり、庶民派紅茶の代表・The Yorkshire Teaの販売元Taylors & Coを傘下に持つ大手企業でもあります。有名店にも関わらず、ヨークシャー以外には進出しないというポリシーをもっているとのことで、わざわざ来た甲斐もあるというもの。人がすごかったのでショップでお土産だけ買いました。

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お店の中もかわいかった…。ティールームで提供しているハウスブレンドショートブレッド、ヨーク名物FAT RASCALを購入。 

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スコーンだけどバターの方が合う

種類的にはスコーンの一種みたいですが、メロンパンくらい大きさある。中にオレンジピールとカランツ(干しぶどう)がぎっしり入ってておいしい!!ここでめちゃくちゃお土産を買って大荷物になってしまったので、この後城壁歩きをする予定でしたが変更して鉄道博物館へ。

 
The National Railway Museum

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前述のとおりヨークは鉄道の町ということで、立派な国立鉄道博物館があります。
ここめっちゃよかった~~~~~
雰囲気になんか既視感を感じたと思ったら大好きなScience Museumと母体が一緒でした。なるほどサイエンスミュージアムと同じく展示の仕方がめちゃくちゃ洒落てます。
というかこっちのミュージアムって展示の見せ方がすごく工夫されてる!ただ陳列してるだけじゃなくて楽しませるアイディアがそこかしこに。まずは当時の駅舎が再現されているステーション・ホールに行きました。

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ここの目玉はなんといっても歴代の王族の皆様をお乗せしていた御用列車の数々!この時携帯の充電が1%という限界状態だったのであんまり写真取りまくれなかったのがくやしい!

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「車輪のついたパレス」と名高いヴィクトリア女王のための専用車

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こちらは当時の庶民の生活に使われていた車両たち

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イングランドスコットランド間を走っていた郵便列車

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次に移動したのは古今東西の電車が展示されているグレートホール。俺たちのSHINKANSENもあったよー!!うおー!日本の0系新幹線が世界で展示されているのはここだけとか。 

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”””誇り"""
残念ながら時間が足りず隅々までは見切れませんでしたが、とっても楽しい博物館でした!ヨークにきたら是非寄ってみてください。
他にもヨークはキットカット発祥の地だったり、ローマ帝政時代の古代浴場が残ってたりめちゃくちゃ惨い殺され方した大罪人ガイ・フォークスの出生地だったり見所はたくさんあるみたいです。ゆっくり見て周るなら泊まってもよさそうだけど日帰りでも十分楽しかった!帰るまでにもう一度位行って、ベティーズの本店でお茶を頂きたいです。
 
おわり